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短角経産牛「マザールビーフ」始めました。

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こちらは通常肥育の「いわいずみ短角牛肉」。
岩泉町で肥育された日本短角種の牛肉です。日本の肉牛の1%未満の貴重な品種「日本短角種」は、岩泉町が発祥の地と言われています。

その牛肉の魅力はやはり「赤身が美味しい」。そのなかでも柔らかめの「ロース」「ヒレ」ステーキを厚切りで食べるのは、赤身肉の醍醐味、人気です!!
一方で細かく言えば、やはり筋肉をよく使う足回りのお肉はとっても魅力。「肩・肩ロース肉」の旨みの濃さと、「モモ肉」のヘルシーさは短角牛の最大の特徴かもしれません。そして、その周囲の最も色が濃い赤身肉「スネ肉」は、じっくり煮込むとステーキにも勝る美味しさ。
広大な放牧地で放牧を通じて健康に育った子牛を、岩泉町釜津田・安家の肥育農家が牛舎で1年半程度「稲わら・穀物・発酵とうもろこし」などを与えて大事に肥育し、赤身中心ながら適度な脂肪を兼ね備えた「ヘルシー&オイシー&ジューシー」な肉質に仕上がります。
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全ての子牛は山で自然交配で生まれ、半年間山に放牧されるという形が岩手の短角牛では当たり前。伝統的な「夏山冬里方式」ですが、これを畜産の近代化が進んだ現代において地域全体でやっているというのは、ある意味最先端と思っています。
一方で最近は、「最後まで放牧で育った牛が食べたい」「牧草をもっと沢山食べた牛が欲しい」「もっと赤身の牛が良い」という声も頂くようになりました。
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そんななか、5月をもって営業終了した「モーとんふぁみりー」さんは、実はこれまで岩泉産の短角経産牛「マザールビーフ」を扱い、地域の生産者を応援する事業に取り組んでいました。短角経産牛「マザールビーフ」は毎年、山に放牧され、冬には里で子牛を産む短角牛のお母さん牛です。10年前後生きた長生き牛で、牧草中心の粗食で育っているので、牧草由来のβカロチンなどにより脂はクリーム色。締まった肉質で噛み応えはあるものの、赤身の旨みは濃厚。(各個体の個性が強く、個体差もあります。)
いわば短角経産牛「マザールビーフ」より個性の強い短角牛なのです。

さらに、岩手大学・食肉科学研究室との協力のもと、経産牛の様々な機能性成分(※こちらのWEBサイトからの注文は現在出来ません。)も明らかになっています。また、各地のお客様からも注目頂いており、ここで経産牛の取組みを終わらせてしまうのはもったいない。
そこで、「モーとんふぁみりー」さんからの提案もあり、「マザールビーフ」を弊社で取り扱うことになりました。先日第1頭目が入荷し、初めてまじまじと長生きしてきた生産履歴を目の当たりにし、試食したところその風味の強さに感激。初めての取り組みですが、今後どのような牛に出会えるか楽しみです。
というわけで、「マザールビーフ」の業務用卸販売を開始します。
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こちらがマザールビーフの牛肉の一例。
興味のある方はぜひお問い合わせください。

※レストラン・加工業者様が対象で、各部位に分かれた業務用ブロックとなります。
現在の所、家庭用にカット・スライスしての販売は行っておりません。すみません!
※今まで「マザールビーフ」を取扱い頂いていたお客様を優先しております。
また、経産牛は秋~冬の入荷量が多く、夏は入荷量が少ない季節性がありますので、
ご了承ください。

お問合せはこちらのメールフォーム もしくは TEL 0194-22-4432まで。

by kyounoinaka | 2015-07-09 09:31 | 赤身が美味しい いわいずみ短角牛肉