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心を奪われる開放感!本州最東端とどヶ埼へのハイキング。

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お隣宮古市の重茂半島・姉吉漁港にやってきました。
重茂半島の海藻やウニなどの海産物は高品質なだけでなく、
それを守り育てるために、地域で合成洗剤を「売らない、買わない、使わない」
ことを決めているエコロジーな地域です。

東日本大震災の際、重茂半島は険しい地域なので、高台に位置し大丈夫だった建物も多いのですが、
地形により津波が高くなり集落の一部や、大事な漁業施設は大きな被害を受けてしまいました。
現在は漁業施設が復旧し、周辺の土木工事などが進められています。
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今日やってきた姉吉地区は津波が40mに達した地区ですが、
「ここより下に家を建ててはいけない」の石碑があり、家々は守られたことから、
この石碑は震災後、有名になりました。
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ここは姉吉漁港に復旧した姉吉キャンプ場(日帰り利用のみ)。
駐車場完備。トイレがめっちゃきれいです。
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いよいよ本州最東端へのハイキングに出発です。
片道およそ4km。港からは歩きやすい遊歩道が整備されています。
登り始めだけ、荒々しい雰囲気の岩肌からの落石に気を付けましょう。
この荒々しい岩肌も、おそらく津波の痕跡です。
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津波浸水地点を越え、遊歩道はぐんぐん高台へ登ってゆきます。
このあとはトドヶ埼手前までは高台を歩くので安心です。
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しばらく登ると、右手に太平洋を望みながら広葉樹やアカマツの林のなかを歩くようになります。
ここからは気持ちいいハイキングです。
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このあたり一帯は魚つき保安林に指定されています。
この森も海に栄養を供給し、土砂流入を防ぐ、大事な役割をしているようです。
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なんといっても海沿いを歩く楽しみは太平洋の眺望。
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眼下では日が差し込むとエメラルドグリーンの海が輝き、
アカマツの枝葉と絶好のコントラスト。
冬枯れでも鮮やかな三陸海岸です。
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案内板もしっかりしており安心。迷いそうな場所もありません。
沢には大きな岩がゴロゴロしています。
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立派なアカマツの木がありました。
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途中アカサキ沢の近くには、カタクリがたくさん。
咲いたばかりのカタクリもちらほらありましたよ。
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地名のごとく本当にトドが寝そべっていそうな岩場が見えてくるといよいよ・・・
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到着!(トドヶ埼は正しくは上の漢字です。難しい字なので認識しないパソコンもあるようです)
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ここはすごい。荒涼とした岩場の光景(意外と岩場が高い)
そして眼下に砕け散る荒波、強風、
歩いてきたから余計に最果て感がすごい。
最東端、予想以上に感激の光景です。
灯台下には本州最東端の東屋とトイレ(冬季閉鎖)があり、Docomoの携帯がつながります。
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実はこの裏手には長磯という天然の入り江があり、船着き場?のような岸壁もあります。
ここもまた美しい。入り江ですが荒々しくて人を寄せ付けないような雰囲気もあります。
看板にこの場所にある「幻の滝」が案内されていますが、
いまの時期は枯れているようで見当たりません。
実はこの遊歩道、重茂半島の中心地へ6kmほどの道のりで通じています。
健脚向きと思われますが、こちらも美しい景色が見れそうなので、
いつかチャレンジしてみたいと思います。
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車で来たので今回は来た道を引き返します。
カモシカさんに会いつつものんびり歩き、駐車場に戻ってきました。
本州最東端トドヶ埼、アップダウンも危険個所もほとんど無い割には
ドキドキ感激が味わえるハイキングロードでした!

姉吉からは県道重茂半島線で宮古方面、山田方面どちらにも抜けられますが、
どちらも細い山道なのでお気を付けて。

【所要時間&注意点】
姉吉漁港~トドヶ埼 <片道>約1時間5分
※休憩時間は含みません。

※ハイキング用の装備を準備して行くことをおすすめします。地図、ハイキング用の靴、雨合羽、防寒着、飲水、非常食(菓子など)、懐中電灯、携帯電話、クマよけの鈴など。
ネット上でも地図は確認できます。地理院地図

by kyounoinaka | 2016-04-04 07:57 | 岩泉・近隣をハイキング