人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大川渓流ロードを遡る~北国の春(4)櫃取湿原の水芭蕉2016

大川渓流ロードを遡る~北国の春(4)櫃取湿原の水芭蕉2016_b0206037_13081404.jpg
4日間にわたりお伝えしている大川渓流ロード、締めくくりはもちろん櫃取湿原です。
カフェ「朱利」に立ち寄りお楽しみのお菓子を購入して、櫃取湿原の入り口に到着。
珍しく空には光彩を見ることができました。
大川渓流ロードを遡る~北国の春(4)櫃取湿原の水芭蕉2016_b0206037_13081473.jpg
牧野の残雪もわずか。暖冬だった昨年の記事「櫃取湿原の水芭蕉2015」と比べても少ない。
ここは櫃取湿原も含めて、片巣牧野という短角牛の歴史的な放牧地です。あと10日か2週間もすれば、短角牛が放牧されているはず。ここは岩泉町に位置しますが、片巣という地名が示すとおり、宮古市片巣地区の短角牛放牧地として使われてきました。ここも短角牛が守る花園で、「21世紀に残したい日本の風景百選」「NHKニッポンの里山 ふるさとの絶景に出会う旅」などでも選ばれるなどして、有名になりました。
大川渓流ロードを遡る~北国の春(4)櫃取湿原の水芭蕉2016_b0206037_13081410.jpg
湿原の入り口に立ってもまだこの時期は枯れ模様ですが、よくよく見ると川べりにはクリンソウもすでに芽吹いているのがわかります。
大川渓流ロードを遡る~北国の春(4)櫃取湿原の水芭蕉2016_b0206037_13081406.jpg
苔むした木にはシダが可愛らしい芽吹きをみせており、森って愛嬌たっぷりだなぁと思わされます。
大川渓流ロードを遡る~北国の春(4)櫃取湿原の水芭蕉2016_b0206037_13081592.jpg
櫃取湿原にはノロメキ沢という曲がりくねった清らかな流れが流れており、北上山地の特徴的な地形とも言える源流部の平坦地に水がゆったり流れ、その周囲で短角牛の群れが夏に遊び、水分豊富で平坦な土地を踏みならすことで湿地帯が生まれ、そこに水芭蕉の群落が生まれたと考えられます。
いったいここには、何種類の野草が花を咲かせるのでしょう。北上山地の短角牛が生み出した代表的な文化的景観です。
その自然、歴史は私ももっと詳しく学びたいところです。

日本にもさまざまな牛の品種が飼われ、放牧畜産が営まれていますが、笹を食ったり野草を食ったり木の葉を食ったり、こんなに北上山地の自然に溶け込んでワイルドなのは短角牛の特性だそうです。
大川渓流ロードを遡る~北国の春(4)櫃取湿原の水芭蕉2016_b0206037_13081945.jpg
今年もミズバショウは顔を出していましたよ。
大川渓流ロードを遡る~北国の春(4)櫃取湿原の水芭蕉2016_b0206037_13081974.jpg
気温の変化が激しく、少し霜にやられてしまったようですがそれもまた自然ですね。
大川渓流ロードを遡る~北国の春(4)櫃取湿原の水芭蕉2016_b0206037_13081551.jpg
キクザキイチゲのお花畑です。今年も楽園の春が始まります。短角牛たちもここに放たれる日はまだか、まだかと待ち遠しい事でしょう。
大川渓流ロードを遡る~北国の春(4)櫃取湿原の水芭蕉2016_b0206037_13081995.jpg
櫃取湿原入口のシンボルともいえるマユミの木の変化も楽しみです。
大川渓流ロードを遡る~北国の春(4)櫃取湿原の水芭蕉2016_b0206037_08030393.jpg
ここは自然環境保全地域にも指定されています。本来は生産の場でもありますし、希少な植物の保護の為にも、娯楽目的で多くの人が来ることは好ましくありません。しかし、自然観察目的に、ハイキングすることはできます。
看板にはなぜか書かれていませんが、櫃取湿原は短角牛の放牧の営みと、自然のかかわりのなかで生まれたもの。そこをぜひ、訪れた人にも知ってほしいと思っています。

皆さん。櫃取湿原の美しさを将来にわたって見続けるためには、
なにより岩手の短角牛肉を美味しく味わいましょう!
大川渓流ロードを遡る~北国の春(4)櫃取湿原の水芭蕉2016_b0206037_21582546.jpg
そして櫃取のカフェ「朱利」、今年も先日オープンしました。ここに行くといつもお菓子を色々買っちゃいます~
ぜひせっかく山奥に来たついでに、ハイキングだけじゃなくて、「朱利」にも寄ってみてください。
(不定休なのでご注意。土日の日中はだいたい営業していると思いますが)
今回はお目当ての「スノーボール」はまだ作っていなかったのですが、もう一つ我が家の好物「くまの・・・うん。」をゲット!
木の実が入ったザクザク食感の、サーターアンダギーにも近いような美味しいお菓子。
よ~くラベルを見てください。絶妙にデザインが違う・・・今回2パック買って初めて気づきました。
大川渓流ロードを遡る~北国の春(4)櫃取湿原の水芭蕉2016_b0206037_21485550.jpg
さて、余談が続いておりますが2010年4月26日撮影の櫃取湿原(片巣牧野)入口の写真を引っ張り出してみました。なんということでしょう。まだ、冬ですね。
色んな春がありますが・・・
しかし、雪が多いほうが、水芭蕉もきれいなんじゃないでしょうか?水不足、山菜への影響、鹿・イノシシの生息域拡大への影響などあえて私が語らなくても少雪の様々な影響について言われています。
岩泉町にはスキー場はないけど、冬の雪は、ほどほどにはあった方が 「岩泉らしい暮らしと景色」になるようです。

手づくり工房 朱利はこちら

住所:岩手県下閉伊郡岩泉町釜津田字大板屋28
電話:0194-29-2427
(不定休のため、問い合わせの上の来店をおすすめします。)

by kyounoinaka | 2016-05-01 08:13 | 地域の話題&岩泉の風景