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短角牛との出会い、そしてバッタリ―村に感謝。

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人生で初めて出会った短角牛は、たしか岩泉町・早坂高原の短角牛でした。
9年前、1泊2日の合宿の2日目、雨上がりで潤う標高1,000mの牧草地に群れていた牛の群れを
バスから眺めた、そんな景色をなんとなく覚えています。
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一方で、短角牛に染まるきっかけになったのは、久慈市山形町にありました。
「大地を守る会」との提携を農協勤務時代に推し進めた
「バッタリ―村」の徳じいこと、木藤古徳一郎さんとの出会いでした。
徳じいは大学の授業に出張し、山の暮らしの魅力と、短角牛のことも語ってくれました。

(いまでも「大地を守る会」は、久慈市山形町の生産者と提携して短角牛を販売し、久慈市との交流を続け
それは地域にとって大きな力となっています。)
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バッタリ―村を訪れ、近くにある短角牛エリート牧野(公共牧野)を紹介してもらい、
そこで初めて放牧地の看視人さんと話をし、
短角牛のイキイキとした姿を見せてもらったのでした。
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何回目かに見た、山上げの日のこの牛たちの躍動感は忘れられません。

さらには、バッタリ―村に何度か通うなかで、徳じいは熱く、
昔ながらの「短角牛の林間放牧」の魅力について語ってくれました。
環境保全型の畜産や、里山について勉強したい、と漠然と思っていた
今よりもっと若き青年は、すっかりこの「短角牛の放牧」の魅力にハマってしまったのでした。

さらに、徳じいは林間放牧のことを学ぶなら、中国地方だ!ということで、縁を頼って、
大学3年の夏、私は西へと旅立つことになったのでした。


さて、最近は「バッタリ―村」にほとんど行くことができず、ちょっぴり心苦しいところですが・・・
先日久々にバッタリ―村に立ち寄ることができました。(徳じい夫妻には会えませんでした)
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私も一時はバッタリ―村への移住も考えましたが、現在はこうして岩泉の短角牛の仕事をしています。それもまたご縁でした。

いま想うのは、徳じいの、高齢になっても山村生活のなかから溢れんばかりの楽しさを紡ぎだし、芸術作品を作り、
夢を語り追い求める姿に、田舎暮らしへのヒントや刺激を受け、
そして田舎で、さらには都会でも活躍している人が、全国に大勢居るのではないかということ。
さらに、バッタリ―村の活動を支える地域内外の様々な人たちの存在があることも忘れることはできません。

全ての出会いは、いまにつながっている。そして、これからもつながってゆく。
ご縁に、感謝です。

by kyounoinaka | 2016-08-05 08:05 | □ニッポン持続的農業&放牧紀行