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「龍泉洞の水」がミネラル豊富で美味しいのは、広葉樹の森に降り注いだ雨が落葉層に濾過され、地下の石灰岩層を流れて数十年の時を経て神秘の地底湖に湧き出しているからだと言われています。

それは本当でしょうか?では、水源の森へ行ってみましょう。

龍泉洞から北へ数キロ、安家地区へ抜ける石峠トンネルを迂回し、旧道から黒森山へ向かう林道へ入ると、広大な山並みが広がっています。
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このあたりが源流でしょうか?さらに登るとブナの巨木があるそうですが、このあたりは一度伐採した後に生えてきた広葉樹の2次林です。
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林床を見てみると、ふかふかと落ち葉が積み重なっています。この腐葉土の層で不純物を濾過し、地下の石灰岩層に澄んだ水が浸透して行くという訳です。
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この場所には、2月の寒い朝にも足を運びました。野ウサギやカモシカの足跡があり、まるでメルヘンの世界です。熊は冬眠していますので、物好きな方にはお薦めです。
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by kyounoinaka | 2011-10-21 12:50 | ◎もの どんぐり・雑穀・特産品加工

そろそろ霜が降り、紅葉も散り始めるこの季節、「スローフード岩手」のオリジナルTシャツがスローにできあがりました。今年はもうTシャツはいらないけれど、来年温かくなったら着ようかなぁとスローに考えている方におすすめです。
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背面首下のカタツムリマークは、スローフード国際本部公認のロゴマークです。

そして、前面左胸の「南部鼻曲がり鮭」は、かつて岩泉町で活躍した版画家・星江美さんのオリジナル作品です。星さんは現在岡山県鏡野町で「木版画の雨玉舎」としてますますご活躍しています。
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「南部鼻曲がり鮭」が目指すのは、岩手県三陸海岸です。(日本地図でご確認下さい。)

身近な自然をモチーフに、昭和レトロ調の作品を得意とする星さんの作品が、
私は大好きです。

お問い合わせは、スローフード岩手事務局 電話0194-22-4432までどうぞ。
by kyounoinaka | 2011-10-20 22:27 | ■活動 スローフード岩手

伝統の技に驚くの巻

道中こんな風景に巡り会いました。
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もう少し寄ってみると…
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気になりますよね。では登っていきましょう。
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ものすごい傾斜ですが、諦めてはダメです。
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眺めは抜群です。川がきれいに蛇行しています。
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これは野草を刈り取って島状にまとめた「草島」で、短角牛たちのエサになります。
様々な野草が混ざっていますが、貴重なビタミン・ミネラルが豊富に含まれ、単調になりがちな冬のエサに欠かせないものなのだそうです。

ほんの一昔前、山の斜面には「刈り場(カッパ)」と呼ばれる野草の草地がたくさんあって、秋になると斜面を登って「草島」を作り、乾燥が済むと谷底へ転がり落として牛舎へ運んだそうです。

今では、こんな立派な「草島」はめったに見られません。これだけの「島」を作るのは、本当に大変な作業で、農家の技術と逞しさに、ただ呆然と立ちつくすことしかできませんでした。

農業の近代化、効率化は食糧生産を飛躍的に拡大させましたが、自然環境への負荷、化石燃料への依存、高額な農機の購入など様々な弊害も生んでいます。日本中で、昔ながらの農業生産に戻ることはできませんが、岩泉町に残る「草島」や林間放牧など、伝統的な技術や知恵も、大切に伝えてもらいたいと思いますし、伝えられるように、地元の農産物・畜産物を買い支えて行けたらいいなと思います。

ぜひ「いわいずみ短角牛肉」食べて下さいね。美味しいですし。
by kyounoinaka | 2011-10-19 22:41 | ◎もの いわいずみ短角牛と生きる

10月24日「心の炊き出し 岩手フレンチ食事会『いわての安全安心な食を豊かに味わう会』」の打合せのため、道の駅レストラン大地工房・野中シェフとともに、奥州市前沢区にあるレストラン「ロレオール」に行ってきました。

伊藤シェフとの打合せの前に、まずは腹ごしらえ。ランチコースは4種類。前沢牛、ほろほろ鳥、佐助豚、魚の各コースの中から、三陸復興を願って魚のコースを頼みました。
前菜からパン、スープ、リゾット、デザート(カシスとカボチャのアイスクリーム)、ドリンクまでついて、驚きの1,200円(魚コース)。どうですか、美味しそうでしょう!
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メインは八幡平サーモン(トラウト)とソイで、それぞれカリフラワーとパプリカのソースがかかっています。そして、驚くべきは、地場でとれた野菜の美味しさです。

フランス料理というと、どれもソースで味付けされているような印象を持っていましたが、野菜類はグリルで焼いて塩やオリーブオイル、地油(大東町産の菜種油)などでシンプルに味付けされていました。こんなに美味しいジャガイモやカブは初めてです。

伊藤シェフは農林水産省が選ぶ「料理マスターズ」に選ばれた素晴らしいシェフです(東北ではたった2人だけです。)が、食材や料理に対するお話を直接伺うことができ、夢のようなひとときでした。


さて、今日の目的は、「豊かに味わう会」で腕をふるう伊藤シェフとの食材やメニューの打合せですが、これはもう「ヨダレ話」の連続で、本当にこんな料理が目の前に出てきたら、岩手の食材や料理の魅力にとりつかれること間違いなしです。

詳細は当日までのお楽しみ、ですが、岩泉町民に少しだけお知らせしますと、
・「いわいずみ短角牛」の熟成ロース(メイン食材)
・小本漁港からの魚介類
・安家地大根
・ほおずきんちゃん(食用ほおずき)
などを使った料理です。

どうしても食べたい方は、「きたやま南山」様(京都市)までお申し込み下さい。
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では、また明日。
by kyounoinaka | 2011-10-18 21:53 | ◆イベント情報・報告

「へぇしま」の作り方

「へぇ」はヒエのこと。閉伊郡の「へい」は「へぇ」、つまり「ヒエ」のことという説もあるそうです。

9月の晴れた日、ヒエを刈り取って「へぇしま」を作ります。

1.刈り取る
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2.束ねる
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3.揃える
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4.立てる
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5.被せる
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6.笑う
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しばらく天日乾燥した後、脱穀します。

記録に残して、地域の生活文化を未来に伝えて行くことも、当社の大切な役割。
それにしても、ばぁちゃんの力はすごい!
by kyounoinaka | 2011-10-17 19:22 | ◎もの 岩泉まめつぶ農園…各地の畑から

長十郎さんのこと

初めて長十郎さんに会ったのは、もう12年も前の、こんな秋の日だった。
山の中で、珍しい紅い大根を作っている長老がいる、その大根を仕入れるためにお邪魔したのだ。

県道から砂利道の林道に入り、ようやくご自宅に辿り着くと、奥様が、「ハタケにいるから行ってみておくりゃんせ。」と言う。

はいはいハタケですね、行ってきます、と言ったは良いけれど、このハタケが遠かった。雑木林の山道を登ること数百m、林の中に、立派な畑が現れた。この畑の主が長十郎さんだ。

1反6畝(16a)の畑の約半分で、長十郎さんは、正に真っ赤な大根を収穫しており、残りの半分の畑には草のオバケ(後に「ひえ島」と知る。)がいくつも立ち並んでいた。80歳を越えているとは信じられないほどの動きで、飄々と大根を収穫する長十郎さん。

あれから、何度長十郎さんを訪ね、安家地大根のこと、ご先祖様から受け継いだ様々な「種」のこと、開拓のこと、どれくらいの話を聞いたのだろう。90歳を過ぎて、新しい畑を切り拓いた時は、奥様も驚いた。
▼92歳の時の長十郎さん。山から木を切って出てきたところ。
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長寿の秘訣は、奥様の食事にあると私は思う。なぜなら、長十郎さんを訪ねると、必ず南部鉄器で沸かしたお茶と、なますや豆腐田楽など、手作りの「お茶受け」があり、「リポビタンD」や、化学調味料まみれのお菓子が出てきたことがないから。

奥様はいつもこう言ってくれる。
「公社さん(=岩泉産業開発)のおかげで、いつまでもハタケが続けられます。」
▼全盛期(87歳頃)の収穫物。今はこのハタケは休耕している。
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長十郎さんは、今年も山の中で、自家用の安家地大根を育てているが、もう私が誰なのか、忘れてしまったみたい。でもいいですよ。長十郎さんが伝えてくれた安家地大根を、今年も大切に、頑張って売りますからねぇ。
by kyounoinaka | 2011-10-16 00:00 | ◎もの 個性派の大根 安家地大根

いつもスローフード岩手でお世話になっている「シネマリーン(みやこ映画生協)」から、興味深いドキュメンタリー映画上映のお知らせが届きました。
シネマリーンは岩手県沿岸唯一の映画館として、震災以降各被災地での出張無料上映会を行ったり、子どもからお年寄りまで楽しめる素晴らしい作品を上映しています。

今回ご紹介する作品は、福島原発事故後の暮らしを考える上で、参考になるドキュメンタリー作品ですので、時間のある方はぜひ宮古市「マリンコープDORA」2階にあるシネマリーンまで足をお運び下さい。


【シネマリーンドキュメンタリー特集】~原発を考えよう 第2弾~
1.『祝の島(ほうりのしま)』 10月15日(土)本日~10月21日(金)
 上映時間 ①10:30~ ②14:20~ ③18:30~
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1000年前、沖で難破した船を助けたことから農耕がもたらされ、子孫が栄え、
現在に至るまでいのちをつないできた瀬戸内海の小さな島のお話です。

2.『アレクセイと泉』 10月22日(土)~10月28日(金)
 上映時間 ①10:30~ ②14:45~ 19:00~
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かつて600人が暮らしていたベラルーシ共和国の小さな村・ブジシチェ村。
チェルノブイリ原発事故の後、多くの村人は去っていったが、55人の老人と一人の若者・アレクセイはこの村に残った。その理由は…
※ベルリン国際映画祭、フライブルグ環境映画祭などで数々の賞を受賞した作品です。

上映料金 一般1500円  シニア・学生1000円  中学生以下800円
       1000円のお得な前売り券もあります。

お問い合わせ シネマリーン 0193-64-5588
by kyounoinaka | 2011-10-15 11:01 | ■活動 スローフード岩手

旅するヤマブドウ

今夏も大好評で完売した「龍泉洞貯蔵・山ぶどうワイン『宇霊羅』」。
この『宇霊羅』を醸造しているのは、『ホタル』『風』など岩手を代表するワインを製造する「くずまきワイン」さんです。
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今日は岩泉町の大地で育った摘み立てのヤマブドウ君達が、トラックへ乗って葛巻町へ旅立ちました。
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どうですか、この立派なヤマブドウ!
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これまで立派に育ててくれた農家のおじちゃん・おばちゃんありがとう。
これからはワイン職人さんの言うことをよく聞いて、立派なワインになるんだぞ。
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龍泉洞へ帰る日まで、しばしお別れ。

「くずまきワイン」さん、我が子をよろしくお願いします。
by kyounoinaka | 2011-10-14 19:55 | ◎もの どんぐり・雑穀・特産品加工

「希望郷いわて文化大使」を務める「きたやま南山」(京都市)の楠本貞愛社長が、心温まる素晴らしい食事会を企画してくれました。
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楠本社長は震災直後から被災地の状況に心を痛め、様々な支援をして頂いています。なぜこれほどの熱意をもって行動できるのかといつも驚くばかりです。

この素晴らしい食事会の料理を担当するのは、奥州市前沢区にあるフレンチレストラン「ロレオール」伊藤勝康シェフです。伊藤シェフは、震災直後から沿岸被災地での炊き出しを繰り返し、被災者の生活再建を支えるために、様々な活動を続けておられます。きたやま南山のスタッフが伊藤シェフの下で炊き出し研修を受けた縁で、このような食事会に発展したそうです。

伊藤シェフは心の優しさだけでなく、料理の腕も超一流で、先日「料理マスターズ」として農林水産省から表彰されました。(「料理マスターズ」は昨年度から始まった顕彰制度で、今年度の受賞者はたったの8名です。)岩手の食材をふんだんに使い、当日はどんな料理を用意してくださるのでしょうか。

『いわての安全安心な食を豊かに味わう会』
日時:2011年10月24日(月)  ランチ 12:30~14:30/ディナー 18:30~21:00
会場:京都・和牛焼肉「きたやま南山」
メニュー:
 〔ランチ〕 短角和牛の熟成ローストステーキ、岩手フレンチのオードブル、デザートなど
       ※伊藤シェフのトークあります。
 〔ディナー〕 短角和牛の熟成ローストステーキ、三陸の海の幸、ホロホロ鳥・佐助豚・合鴨を使った料理、岩手フレンチのオードブル、デザートなど
       ※伊藤シェフのトークと、四宮漣山氏による尺八演奏があります。
料金:ランチ5,000円/ディナー7,000円

★食事会の収益は全額岩手復興のため役立てていただきます★

申込・お問い合わせは「きたやま南山」まで 電話075-722-4131
「きたやま南山」ホームページからのお申し込みは、こちら
by kyounoinaka | 2011-10-13 19:27 | ◎もの いわいずみ短角牛と生きる

津軽への旅

青森県津軽半島の「道の駅」巡りのため、朝早く月明かりに照らされて岩泉を出発しました。
「道の駅なみおかアップルヒル」から「道の駅みんまや竜飛崎」まで6つの道の駅を視察してきましたが、この模様は後日「日本全国道の駅の旅~津軽編(仮題)」として報告します。

今日は旅の番外編です。

旅の始まりは金木町にある国指定重要文化財「太宰治記念館『斜陽館』」です。
“ストーブ列車”で有名な津軽鉄道の金木駅から歩きましたが、昭和の時代にタイムスリップしたような懐かしさを感じる町並みでした。
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旅のパートナーはうっかり八兵衛ではなく、岩泉町の「走れメロス」です。

ここから30分ほど車を走らせると、大和しじみ漁で有名な十三湖があり、さらに30分走ると日本海が見えてきます。道路脇にはイカやホッケが吊されていて、平和な漁村の風景にホッとします。
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日本の地方都市は全国チェーンのコンビニやドラッグストアが溢れていますが、さらにもう一歩踏み込めば、その土地の風土に根ざした暮らしのたたずまいがあって、それこそがお金に変えられない大切な宝物だと思います。
同時に、多くの暮らしを飲み込んだ津波の恐ろしさを、改めて強く感じます。

竜飛崎へ向けて峠に登ると、猛烈な風が吹き付けています。これでも「まぁまぁの風」で、もっともっと強い風が吹くそうです。海岸近くには発電のための風車が回り、視線を上げるとすぐそこに北海道が浮かんでいました。
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竜飛崎は青函トンネルの入り口で、海を見下ろす高台には「津軽海峡冬景色歌碑」がありました。

実は東北道津軽SAで朝食に「ソースカツ丼」を食べたのですが、既に腹ぺこです。生憎道の駅レストランが団体客の貸し切りだったため、定食屋で「鮭の親子丼」(950円)を頼みました。
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竜飛産鮭のハラミとイクラです。美味しそうでしょう!

が、熱々ご飯の熱さがただものではなく、おそらく電子レンジで“チン”した熱さでした。
しかも丼が小さい。重ねてガックリ。

気を取り直して、今日の旅のハイライト、「階段国道339号線」を上り下りします。
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なぜ国道が階段なのか知りませんが、テレビ局の方がカメラをまわしていました。

なんでも竜飛崎はヒラメ漁の発祥の地だそうで、小本の漁師さんから津波で失った「仕掛け」を頼まれて探したのですが、釣具屋さんでも漁協でもサイズの合うものが見つかりませんでした。ごめんなさい。

そんなこんなで、帰りは陸奥湾と下北半島を眺めつつ、家に帰りました。
旅の記念は、金木駅で買った、ストーブ列車のピンバッジです。
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以上番外編終わり。
by kyounoinaka | 2011-10-12 23:34 | □道の駅の旅&スローな旅