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いまから、14年前、埼玉県小川町・霜里農場で有機農業による地域づくりに出会いました。
山の落ち葉と牛糞が発酵の力で堆肥や育苗のための熱源になること、
畦草が乳牛のえさになること、そんな伝統的+最先端なあり方を見て、「漠然とした」地域、里山、放牧畜産へのあこがれは強まりました。
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霜里農場には数頭のホルスタイン、いまでは短角牛も竹林に放牧されています。数頭の家畜と一緒に生活を営む。高度経済成長期までは農村のどの家でもみられた光景です。(写真は私が居たころに飼われていた牛の「バンビ」。)
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小川町下里集落の生産農家は、いまではすべて無農薬有機栽培に転換しました。
主な生産物はお米、大豆(在来種青山在来)、野菜、さらにそれらの加工品。
個人消費者との提携(配達・発送)、そして町内外の商店や企業との提携によって、この地域の志ある取組みと農家の暮らしは支えられています。
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現在では里山の保全活動にも活動は進展。小川町オーガニックフェスタも開催され、活動に参画する人たちの輪が広がっています。
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その活動や有機農業を学ぼうと、日本全国のみならず世界から人が訪れます。
地域の集落の人のつながりと、応援する人のつながりと。大地を守るという想いが融合することで、ものすごい力が生まれる。
礎は地域の生活、伝統的な農法、固定種の野菜などにありつつ、柔軟に学び、技術革新や取組みも常に続けている。
そんな小川町にはいまも刺激を受け続けています。

ご縁は距離を超えてどんどんつながる~と感じています。というわけで岩泉のことに限らず、今後もこんな感じで、全国の持続的農業や、放牧のとりくみのなかでも気になるところ、縁のあるところも時々紹介していこうと思います。

by kyounoinaka | 2016-07-13 19:30 | □ニッポン持続的農業&放牧紀行

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5月14日、安家地区の山にやってきました。
岩泉町は本州一広い町。そのため同じ町内とは言えど東西南北、地区ごとに気候や風習も実はけっこう違うのが面白いところです。
短角牛は大きくわけて大川、釜津田、安家の3地区で飼育されており、各地区に放牧地を管理する「牧野組合」があります。
先週までに大川・釜津田地区ではおおむね短角牛が放牧開始されましたが、安家地区では今週放牧開始となります。
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岩泉町の短角牛は人里離れた標高1,000mの高所で、広大な面積の放牧地へと伝統的に放牧されてきました。
冬場の牛舎のある里は渓谷地帯で、それほど広い土地はないので、
冬は牛舎で大事に育て、夏場は牧草地での放牧+林間放牧でワイルドに育てる、そんな夏山冬里方式が長らく行われています。
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冬場は雪で閉ざされる放牧地では、深い積雪や雪崩により、放牧地を囲う牧柵(有刺鉄線)がところどころですが壊れてしまいます。
以前看視人さんに聞いたところ、仮に牛は脱走しても、牧草地の草が豊かであればだいたい戻ってくるそうです。タケノコなど美味しい山菜を食べたくて牛が脱走することもあるようです。
とはいえ!たびたび脱走するようでは広大な放牧地での管理が大変になってしまうので、やはり放牧開始前の牧柵の修理は欠かせません!
というわけで、この日はこの放牧地を利用する3軒の家族が、修理を行いました。私も途中までですが、混ぜてもらいました。
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作業着に、ナタやペンチ、金網や金具を持って。場所を分担して、みんな山を歩いて歩きまくります。
幸い、この日は海からの爽快な風が吹いており作業日和でした。(山の上の方は寒いくらいでした。)
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山のどまんなかなので当然山菜も生えており、作業中にお土産のために、春の味覚を味わうために、「山菜採り」をする人も居ます。
牛たちもこんな贅沢な山菜、野草のほかキノコやどんぐりも食べています。
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そして、この放牧地のなかには沢水も流れています。急な場所に牛が集まると事故のもと。
水源を守る意味も込めて、水源に牛が立ち入らないように柵で囲み、そこから近くの水飲み場に水をパイプで引く。
そんな水源整備作業も行われました。
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そんな水源の周囲にはバイケイソウ(毒草)、ニリンソウなどの湿地を好む花々が繁茂しています。
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水源はだいたい雪崩が起こりやすい場所なので破損も激しく、みんなで一緒に修理しました。
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放牧地の周囲は豊かな自然に恵まれています。
安家の短角牛も山上げを待ちわびていることでしょう!!

by kyounoinaka | 2016-05-16 22:04 | ◎もの いわいずみ短角牛と生きる

今日の短角牛放牧地

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今日は天気予報通り暑かったですね~岩泉も温度計が30度を示していました!
そんな日でも、釜津田の短角牛放牧地は風が吹いて涼しかったです!
今日は、東京方面のレストランの方々が 放牧地の見学にいらっしゃいました。
ちょうど風が涼しいからなのか、道路からも近い高台に牛たちみんな大集結。

この場所から牛たち逃げなくて、牛の大群が目の前に居る様子に、見学の皆さんにも喜んでいただきました。
種牛、自然交配のことや、なぜ放牧すると良いの?といったことに皆さんの関心が集まります。
それから、今年に入ってからも続いていますが、
子牛の価格の高騰と、それが肥育農家や、肉の価格に与える影響の話題などなど。
限られた時間の中で、濃密な時間を過ごさせて頂きました!

by kyounoinaka | 2015-06-02 20:01 | ◎もの いわいずみ短角牛と生きる